講演会のお知らせが届きましたので、以下に掲載いたします。
記
日本建築学会近畿支部 第102回建築論部会講演会
「建築史と建築論のはざまで―修復活動からの視座を踏まえて―」
もう随分前のことになるが、かつて日本建築学会の大会協議会で「建築史と建築論の間」というようなテーマで議論されたことがあったと記憶する。その時は、建築に対するアプローチの違いとして私は理解しただけであったが、これまで武田五一という一人の建築家を長く追及し、一方で建物の保存修復という活動を続けてきた今の心境として、建築史と建築論の間にはもう少し大きな問題を孕んでいるように思われる。それは、単に通時的対共時的という思考の対照性ではなく、両者に共通している建築という対象に対する捉え方にかかわる課題として提起できるように思われる。モノとしての建築と思考の体系としての建築について、H.ベルグソンの「物質と記憶」の主張を借りながら、何か話題を提供できれば幸いである。
講師:足立裕司(神戸大学名誉教授)
日時:2025 年 1 月 11 日(土)14:30〜16:30(開場 14:00)
会場:大阪科学技術センター 605 号室(〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4)
主催:日本建築学会近畿支部建築論部会
http://kinki.aij.or.jp/activity/theory参加:無料
定員:40 名(準備の都合上 12 月 20 日(金)までに下記メールアドレスにご連絡ください)
お問合せ:主査・水上 優(兵庫県立大学)
mizukami@shse.u-hyogo.ac.jp